旅先や出張先などどこでも釣りをしたい。
ポケットに釣り竿を忍ばせられる竿が存在します。
そんな夢を叶えるのが、ペン型ロッド(通称:ペン竿)です。
このペン竿を今回改造して市販のリールを付けてみました。
改造方法
ペン竿に付属しているリールがあまりにも酷かったので、市販のリールを取り付けたいと思います。
金属に見えますが、ほとんどプラスチックで非常に使いにくかったです。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-18.55.11-1-300x110.jpg)
そこで考えたのがリールシートを改造する方法と、リール自体を改造する方法です。
リール本体を改造してしまうと他の竿で使用不可能になるかもしれません。
そこで今回はペン竿側のリールシートに外付けで取り付けられる追加リールシートを作成しました。
準備する物
付属のリールはかなり使いにくいので、市販のリールを使えるようにしたいと思います。
今回最低限釣りをする時あるといい装備にしようと考えました。
わかさぎで使われているリールと格安リールシートを合わせたいと思います。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-18.55.46-292x300.jpg)
リールシートの改造
位置合わせ
竿とリールシートを実際に組み合わせて完成した時の感覚を掴みます。
実際に考えた案は2種類あります。
第1案:竿本体に直接つける
1つ目の案は竿本体に直接つけてしまうという物です。
この場合は完全に固定されますが、持ち手がめちゃくちゃ短くなるパターンです。
上から見ると本体の大半を占めているのですが、ちょっとバランスが悪いです。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-18.56.57-1-300x81.jpg)
横から見るときっちりと固定できるので、スピニングの場合だと使いやすいかもしれません。
ベイト型だとちょっと使い勝手が悪いと思います。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-18.57.43-1-300x75.png)
第2案:リールシートを改造する
第2の案はリールシートをペン竿に取り付ける案です。
こちらだとリールシートを改造するだけなので、本体にはほとんど手は入れません。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-18.58.36-1-300x254.jpg)
今回はリールを分解して下の金属だけリールシートにくっ付けようと考えました。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.03.52-1-197x300.jpg)
リールシートを実際セットしてイメージを固め、こんな感じで取り付けたいなと思います。
金属プレートの位置で結構感覚が変わるので、この位置決めはかなり大切です。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.04.52-2-300x289.jpg)
付属リールの分解
ペン竿に付属されているプラスチック製のリールを分解してみました。
普通のリールと比べたら本当に子供のおもちゃレベルです。
付属リールはラインがドラムに絡んだり、ギアが滑って巻き上げられないなどの問題があります。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.05.34-2-300x103.jpg)
本体から金属のプレートを取り除きました。
付属リールは使い物にならないので、この部品だけもらってその他の部分は処分しました。
この金属のプレートをリールシートに取り付けます。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.06.19-1-300x121.jpg)
金属プレートの位置決め
付属リールから取ったプレートをリールシートに乗せて固定した時のイメージを掴みます。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.07.11-1-300x100.jpg)
横からみるとペン竿とリールシートに挟まれる形になります。
リールシートが多少浮き上がりますが、小物釣り用の竿にするなら全く問題ありません。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.23.30-3-300x106.jpg)
使用したいリールをリールシートにセットしてどんな感じになるかを最終確認します。
問題なさそうならプレートとリールシートを固定します。
今回はできるだけ水平に取り付けました。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.24.53-1-300x184.jpg)
リールシートの改造
リールシートと付属リールの金属プレートを1つにまとめます。
今回は糸でクルクル金属を巻いた後、レジンで周りを固めました。
エポキシ樹脂の方が強度は高いですが、使い勝手がちょっと悪いので今回は使用しませんでした。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.25.44-1-300x121.png)
金属プレートとリールシートの間にグルースティックを少量切って間に入れておきました。
この部分は人それぞれで良いと思います。
グルースティックは100均でも代用可能です。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.26.09-300x118.jpg)
金属部品がずれなければグルースティックではなく、紙などでも代用可能です。
あとは金槌などで叩いて真っ直ぐにしてしまうのも良いです。
叩くのは調整がかなり面倒なので今回はこのまま取り付けてしまいます。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.26.41-300x96.jpg)
レジンが硬化したらリールを取り付けて実際に竿に合わせてみるとこんな感じでした。
リールシートの前の部分が浮いていますが、実際の使用では全く問題ありませんでした。
実際リールシートの後ろが浮いていると使いにくいので、気をつける必要があります。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.27.06-300x156.jpg)
各リールの取り付け
足元で小物〜30cm位の釣りならこの竿で十分です。
ベイト、スピニング、タイコリールなど通常の竿で使えるものは基本的に使用可能です。
組み合わせで穴釣り、サビキ釣り、投げサビキ等で活用出来ると思います。
ベイトリールの場合
リールはしっかり固定されており、ゴリゴリ巻いてもずれることはありませんでした
ワカサギ用ベイトリールにはPE2号 4本撚のラインが30M巻けました。
足元のサビキやテトラでの穴釣り程度ならワカサギ用で十分対応可能です。
狭い場所で使う予定がないならスピニングリールの方が扱いが楽かもしれません。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-22-19.27.42.jpg)
スピニングリールの場合
通常のスピニングリールも使用できるので、ちょい投げができるレベルの竿にはなります。
ダイワ レガリス LT2000S-XHを取り付けられるので、アジ程度なら余裕で釣れると思います。
初心者の場合はスピニングリールの方が使いやすいので、2000番前後のリールがあるなら使用可能です。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-29-11.57.02-300x206.png)
タイコリールの場合
タイコリールも使用可能です。
ヘチ釣りや落とし込みなどにも使用可能です。
しかし大きいクロダイを釣ってしまうと竿が折れる危険性があります。
プロマリン バトルフィールド黒鯛 BK90NRを取り付けてみました。
しかし90mmのタイコリールを取り付けると大きすぎてバランスが悪いです。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-29-20.20.12-1-286x300.jpg)
ちょっと小さいプロックス 波堤チヌ ノンドラグ80 スモークシルバーも取り付けてみました。
こちらは80mmなので少し小さくなりました。
使用するなら80mm以下の方が使いやすいかもしれません。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-29-20.20.42-1-264x300.jpg)
タイコリールはドラグが付いていないものが多いので、使用には注意が必要です。
手を離すとリールが勝手に回ってしまい、バッククラッシュを起こすことがあります。
あわせて読みたい記事
実際の使用シーンを考えると一番使いやすいのが手長エビ釣りだと思います。
手長エビ釣りの詳細についてはこちらの記事を参考にしてください。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2021/09/スクリーンショット-2021-09-08-19.51.01-300x168.png)
手長エビでは引きが物足らない場合カマスやアジを狙うといいと思います。
ワームでのカマス釣りですが、一応対応可能です。
足元に沸いている場合は有効ですが、飛距離が必要な遠投の場合は不利です。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-14-7.42.27-300x169.png)
ここからは竿がへし折れる可能性があります。
ペン竿の可能性を引き出したい考えてませんか。
そんな人はうなぎ釣りがおすすめです。
うなぎの引きはゴミを引っ掛けたような重い引きが多いです。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2021/08/スクリーンショット-2021-08-24-0.17.33-300x168.png)
上級者向けなのがニジマスです。
下手をすると70cmクラスが釣れるので、対応を誤ると簡単に竿が折れます。
ペン竿の限界を見出していたり、よほどの変態以外はチャレンジしない方がよいです。
リールやハリスの設定で釣り上げることはできますが、かなり難しいです。
それでもチャレンジしたい人はこちらの記事を参考にしてみてください。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2020/05/5fdb198204b5734206a4e31cd259f257-300x168.png)
まとめ
ペン竿の本体を加工する事なく付属のリールから部品を取ってしまいました。
しかしその効果は絶大でリールシートを追加する事で市販のリールを使える様になりました。
ポケットやカバンに収納できて、色々な釣りに対応出来るので作る価値は十分あります。
小さい子供にはペン竿が使いやすいようなので、初めての竿にももってこいです。
スピニングリールは少し重いですが、扱いやすいのでおすすめです。
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