ダイソーベイトリールを分解してみてわかった改造やカスタムの可能性

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2025年5月17日に釣具のダイソーからベイトリール「AI 2000」が発売され大きな話題となっています。

税込み1,100円という低価格でベイトリールが手に入る時代です。

100均というよりほぼ釣り道具屋になっているダイソーですが、早速購入してきました。

今回はDAISOベイトリールの分解と改造についてまとめました。


目次

DAISOベイトリールのスペック概要

ダイソーのベイトリールのスペックを一覧にしてみました。

項目詳細
モデルAI 2000
価格1,100円(税込み)
重量201g
スプール経37mm
スプール重量22g
ドラッグ力約5-6kg
ギア比5.3:1(ローギア)
ベアリング2+1
ラインキャパシティ3号ナイロンライン150m
ボディ素材ABS樹脂
スプール素材アルミニウム合金
ブレーキシステムメカニカル、マグネットブレーキ(1~12調整可能)
レベルワインダー付属
巻き取り方向右巻きのみ
ハンドル110mm

分解の手順と注意点

実際に分解したので必要な道具や注意点をまとめておきます。

必要な道具

#1のプラスドライバー

電動の方が分解しやすいのです。

10mmラチェット

スパナでも代用可能です。

ピンセット

ベアリング交換に使います。

DAISOベイトリールの分解手順

分解プロセスですが、マグネットブレーキと本体を分離するところから始めます。

マグネットブレーキの分離

マグネットブレーキ部分を本体と下にスライドさせて開きます。

内部を確認し、ボールベアリングやギアの状態をチェック。

簡単に分離できますが、削りかすが早速落ちてきました。

安いので文句は言いませんが、初回の分解掃除は必要だなと感じます。

スプールの分離と掃除

スプールは横にスライドするだけで外れます。

ベアリングは棒で固定されているのでずれませんが、固定用の棒は少し固めなので落ち着いて外してください。

外す場合はペンチで引き抜くより細いもので上から押し出した方が外しやすいです。

ベアリング交換をする人はこの時点で交換してください。

ベアリングは外径10mm、内径5mm、厚さ4mmでした(実測)

対応しているベアリングはこちらです。

ハンドルとスタードラグの分解

#1のプラスドライバーと、10mmラチェットを使用すると外しやすいです。

スタードラグは回せば外せますが、中のパーツの向きに注意してください。

左側から本体に組み込んでいきます。

下側が外で上側が本体という状態で並べてあります。

次にメカニカルブレーキを外します。

こちらも回すだけで外れますが、中にバネが入っているので注意が必要です。

本体の分解

本体はネジ4本で止まっているので、すが3本は外側からみえます。

残りの1本は内側にあるので、スプールを外してからでないとアクセスできません。

ネジを4本外し、スプール側をしたにして持ち上げます。

小さな部品が沢山出てくるので紛失に注意してください。

本体のカバー側にもベアリングの様なものがあります。

外側から押し出せば外せますが、1方向に回転するので向きに注意してください。

このパーツはワンウェィクラッチはハンドルの逆回転を防ぐ役割を持っています。

本体側を詳しく観察すると、金属とプラスチックのギア見えます。

一番大きな金属のギアは複数のパーツで構成されているので、組み直しに注意が必要です。

左側から順に本体に組み込んでいきます。

下が本体側になりプラスチックと金属が交互に入っているので、コストカットの努力を感じます。

力がかかる部分は金属で、プラスチックで問題ない部分はそのままといった感じだと思います。

耐久性が少し心配になりますが、使い方次第だと思います。

内部は完全に分解すると戻すのが少し面倒なので、ここからは少し解説にしておきます。

スプールにつながるギアはプラスチック製ですが、無理をさせなければ問題ないということだと思います。

このパーツも向きがあるので、組み直す時は注意が必要です。

1方向にしかピッタリ合わないのでゆっくりと組んでください。

ハンドル部分の金属パーツはプレートでねじ止めされています。

しっかりとハマっていたので分解出来ませんでした。

掃除とグリスアップ

安いので品質はお値段通りです。

バリがあったり内部に細かいゴミがあったりするので、ゴミに注意しつつグリスアップします。

ゴミが残っていて、ギアに噛むとゴリゴリした巻き感になるといった不具合が出ます。

クラッチレバーの分解をする人もいると思うので、ONとOFFの状態を載せておきます。

クラッチレバーを押している状態はこの様な感じです。

ネジを外した状態で押し込むとパーツがバネの力で飛ぶ可能性があるので注意してください。

レバーがOFFの状態でハンドルが回せる状態です。

分解などした場合はこの形に戻す必要があります。

このへんは分解しても戻すのが大変なだけなので、分解せずにグリスアップだ消しました。

グリスも特に高いものは使用せず、家にあった美味しそうなグリスを塗っておきました。

グリスアップには自転車用のグリスを使用しました。

マグネットブレーキの分解

マグネットブレーキは簡単に分解出来ます。

ビスを2本外せばブレーキが外れます。

ブレーキの下にバネが2本あるので無くさない様に注意してください。

さらに3本のネジを外すとブレーキレベルを調整する部分が出てきます。

ブレーキレベルの表示がおかしくなったら調整が可能ですが、普段は外さなくても良い部分でした。

逆にベアリング化するならこちらのブッシュを変更する必要があります。

5角形の金属を外すのにピンセットが必要です。

黒いブッシュは簡単に交換できますが、ベアリングが合わないという声を見つけました。

そこでこのプラスチックのパーツについて少し詳しく調べてみました。

外径は10mmでした。

内径は約3mmでした。

ボールベアリングに換装する場合はスプールの少し太い軸の部分をヤスリで削れば入れられます。

実際はこんな感じでハマっているようです。

しかし厚みに問題があると思われます。

幅は4mm以下となっていました。

3.5mmくらいのベアリングがあれば換装することは可能だと思われます。

足らない部分はワッシャーなどで隙間を埋めればガタ付きも抑えられて良さそうです。

再組立

分解後は逆手順で元に戻せば良いだけです。

注意が必要なのはこの2つです。

  • スタードラグの部品の順番
  • 内部の金属ギアの順番

両方上に記載があるので問題ないと思います。

カスタムと改造

カスタムについて少し調べました。

この3点がカスタム可能です。

ベアリングについてはマグネットブレーキをカスタムする場合、少し注意が必要です。

623サイズ(内径3mm、外径10mm、幅4mm)で対応可能かと思いきや幅が少し大きいという問題があります。

スプールのベアリングついては外径10mm、内径5mm、幅4mmで対応可能です。

スプールは対応できるものが現時点では見つけられませんでした。

他の改造アイデア

昔改造したペン竿に直接取り付けることも可能です。

リールシートもプラスチックなので容易に削ることができるのでアップグレードができそうです。

ある意味私が目指していたコンパクト釣行セットの最有力を見つけた瞬間でもあります。

ペン竿に市販のリールを取り付ける企画の記事はこちらから読めます。

まとめ

DAISOベイトリールの分解と改造は、コストパフォーマンスを重視する釣り人にとって魅力的なオプションです。

しかし格安故の品質が気になるところです。

カスタムするのも楽しいと思いますが、本体価格以上のパーツになりますが、ロマン溢れる1台になります。

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