夏の青物フィッシングで有名な西湘のサーフですが、実は30センチ以上のアジが釣れます。
アジングは専用ロッドを使わないと難しいと思われがちですが、あえてショアジギロッドで釣ってきました。
今回はそんな掟破り気味な釣りを紹介します。
尺アジの釣り方
西湘エリアで尺アジを釣るには防波堤とは少し違う釣りをする必要があります。
よくぶっ込みサビキで動画が上がっていますが、今回はフロートアジングで釣り上げました。
タックル
手持ちの竿でこの釣りに対応できる竿がなかったので、フロート20gをフルスイングしても平気な竿を選びました。
- 竿：シマノ コルトスナイパーBB S96MH
- リール：シマノ 21 アルテグラ 2500
- ライン：PE1.0号
- リーダー：フロロカーボン2号 ８ポンド 1M前後
- フロート：アルカジックジャパン シャローフリーク ダイブ 16.6g
- ジグヘッド；ダイワ 月下美人 アジングヘッド0.5g #8
- ワーム：ケイテック ストレートワーム イージーシェイカー 2.5インチ オレンジ
こんな感じの不思議なタックル構成で釣りしていました。
キャスト
ショアジギロッドなので基本ペンデュラムキャストで問題ありません。
しかしフロートの接続方法次第ではワームが暴れてしまい、自分を釣る危険性があります。
フロートを固定して長めの位置にワームをつなげている場合はゆっくり投げれば問題ありません。
ラインカラーの目算でおよそ50M前後の飛距離が出ます。
あとは根気強く巻いてくるだけです。
リトリーブ
防波堤などのアジングはチョンチョン竿を小刻みに上下させアクションをします。
しかしショアジギロッドなのでそんな繊細なアクションは出来ないので、ただ巻くだけです。
一応巻き上げ速度は投げる度に変えていました。
リール性能で変更が必要ですが、1回転78㎝を３秒〜５秒のタイミングで巻いてくるだけです。
あとはフロートのフローティングかダイビングで深さを調整していくだけです。
波が高いとどこにいるかわからない事が多々あるので適当で問題ありません。
当たりの見分け方
尺アジ以上の当たりは強烈です。
小さいアジの繊細な当たりはショアジギロッドは感じ取れませんが、尺アジは明確な当たりのみです。
「ガツン！ジジジーー🎵」とドラグが出るわかりやすい当たりです。
ドラグを出さないと「プツン！！」という感覚が竿に来てバレたのがわかります。
この「プツン！！」はアジの口が切れた感覚です。
今回はロッドのパワーが強いのでドラグはユルユルです。
投げる時にドラグが出るか出ないか程度です。
やりとり
魚は掛かった！ドラグが出ていて楽し〜！となりますが、西湘サーフには難関が存在します。
波が少し高めの場合が多いです。
この日は波が0.6M〜0.8M予報ですが、結構高い波が来るので油断大敵です。
釣り上げた時は0.6Mの波がありタイミングが悪いと波打ち際の引き波で口切れが起きます。
ドラグはユルユルにし、走り回られつつゆっくり引き寄せてください。
魚が波打ち際に見えたら、リールのスプールを押さえて自分が下がってください。
これを意識できれば釣果につながります。
サーフアジングのポイント
サーフアジングのポイントは河川の流れ込みが有名ですが、実際はどうでしょうか。
結論から言えば川から離れてても釣れるです。
ポイント
私がよく行くフィールドは河川の河口がちょくちょく移動する特殊な場所です。
そのフィールドで人気なのが流れ込み付近です。
海側に強烈に流れ込んでいるので空いている時は思いっきり仕掛けを流す事が可能です。
しかし釣果にはあまり変化がなく、流れ込みの影響がない場所でも十分尺アジは回遊してきます。
釣れる時間帯
堤防や防波堤で人気のアジですが、サーフの味は基本的に夜釣ります。
正確には夕まずめから０時位までが地合いとなります。
そのほかはポツポツ釣れるといった感じです。
ここに満潮が重なると釣果が更に期待できます。
パターンを見分ける
釣りをしているとよく小魚パターンとかプランクトンパターンとか聞く事があると思います。
その日によって変わるのですが、周りが釣れていて自分だけ釣果がない場合はパターンを変更した方が良いです。
小魚パターン
ベイトパターンとも言われますが、小魚が打ち上がっている場合があります。
この小さい魚はボラの幼魚でハクと呼ばれていますが、デカアジはこれを捕食しています。
アジの胃袋からもこの小魚が出てくるので、小魚を模したワームを使うと釣果につながります。
カマス釣りでも使えるシャッドテールワームも効果的です。
プランクトンパターン
プランクトンパターンは小さいプランクトンが漂う感じで釣れやすくなります。
ワームを小さくしてくなりますが、ここは大きくして漂うようにすると釣れます。
ジグを軽くし、ワームをあえて大きくすることで沈降速度を遅くするとよく釣れます。
おすすめタックル
20gのフロートをフルスイングできるロッドの方が使い勝手が良いです。
ターゲットが尺超えなので通常のアジングロッドではかなり厳しいです。
エギングやライトショアジギングのロッドが使い勝手が良いです。
最適なロッドがない場合はエギングロッドが軽くて使いやすいと思います。
シマノ 22 セフィアBB S89ML
ちょうど良い柔らかさと25g程度のエギが投げられるので、アジングに流用可能です。
お値段もそこまで高くないので、幅広い利用用途で使う人には良い竿だと思います。
- 全長 8フィート9インチ (2.67m)
- 自重 105g
- 適合エギサイズ（号） 1.8～3.8
- 適合ライン PE(号)：0.4～1
ダイワ エメラルダスX 89MH
エギングロッドの有名どころですが、こちらもフロートアジングに流用可能です。
エギングを主体としつつ他の釣りにも使いたい人向けです。
- 全長 2.67m
- 自重 125g
- 適合エギサイズ(号):3.0-4.5
- 適合ライン PE(号)：0.5-1.2
がまかつ 宵姫 華弐 S80MH-solid
フロートアジングでは絶大な評価を得ているロッドもお財布に余裕があればおすすめです。
やはり設計が違うので1日に１度のチャンスを逃さないための1本です。
- 全長 244cm (8’0″)
- 自重 63g
- 適合ルアーウェイト 1～20g
- 適合ライン PE/号)：0.3～0.6
ゴクスぺ フロートリグ専用 Upper Limit Drift Navi 803-S
良い竿は高いですが、専用の竿は少し安価です。
専用設計なので色々なフロートリグに対応しています。
初めての専用ロッドだったらこちらの方がおすすめです。
- 全長 8ft3in
- 自重 約115g
- 適合ルアーウェイト 1.5～30g
- 適合ライン（号）1.0
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まとめ
尺アジを釣るには20g程度のジグが投げられる竿がおすすめです。
口が弱いのでドラグを有効活用してください。
小魚パターンやプランクトンパターンを理解して釣り上げる１匹は至高の喜びです。
サーフは高い波が来ることがあるので、安全意識は高くしてください。
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