ハンターカブにもそろそろ慣れてきた頃じゃない?
ライトが街灯に負ける暗さだからちょっと怖いよ
そろそろH4化してみるのも良いと思うよ
市販品は高額だから自作してみようかな?
調べたら何とか自作できそうだから作ってみよう!
ハンターカブのヘッドライトって本当に物凄く暗いですよね。
その悪名は色々なところで聞かれるくらい有名です。
しかもヘッドライトはLED一体型なので交換不可能と言われ、フォグランプを付けるのが一般的です。
今回ヘッドライトがどうしても気に入らないので、H4バルブ化してみました。
*真似する場合は自己責任でお願いします。
必要な道具
ヘッドライト改造にあたり必要な道具が色々あります。
持ってないと地味に苦労するので、持って居ないなら合わせて購入しておくと良いです。
電工ペンチ
今回は車体側には手を加えずにもう1つコネクターを作成します。
そのためカプラー用に圧着ペンチが必要なのですが、細い線対応のものが必要です。
持っていないなら「IWISS 精密同時圧着ペンチ 0.08-0.5mm2極小端子対応 SN-01BM」これがお勧めです。
ワイヤーストリッパー
配線の外側を剥いて中の動線を出すのって地味に難しいですよね。
慣れていれば簡単にできるのですが、作業に慣れて居ないなら被覆を剥く道具があります。
1台4役の便利道具です「マルチワイヤーストリッパー 4-in-1多機能 TESMEN TWS-322 」
電工ペンチと兼用できますが、慣れてない場合は両方持っていると安心です。
ハンダゴテ
線を途中半田つけするので必要です。
ワイヤレスの方が使い安いので、ガス式のハンダゴテをお勧めしておきます。
「ガス式 はんだごて」ちょっと使いたい時にもお勧めです。
配線用ハンダ
電気配線用のはんだも必要です。
慣れないうちは結構無駄にするので普通のサイズが良いです。
「白光 巻はんだ 電気配線用 20g FS406-02」こっちのタイプは片手に持ちなら作業しやすいです。
はんだ固定台
今回配線をたくさん半田付けするので、新しく購入しました。
配線を半田する時にずれてしまうと接触不良になりますが、これなら確実に半田つけできます。
虫眼鏡はあってもなくても平気ですが、ライト付きなので地味に使いやすいです。
「VERUNIS はんだこて台」配線の半田付け苦手だったんですが、これがあって本当に助かりました。
大体これらの道具があればH4変換の配線は可能です。
交換するヘッドライト
純正はLED一体型で、流用が出来なさそうなのでヘッドライトを全部交換します。
選んだのは猫がヘッドライトについているので有名なマーシャルです。
シリーズで幅広くラインナップされており、サイズが結構違うので購入時には気をつけてください。
「マーシャル ヘッドライト 888ドライビングランプ フルキット クリアーレンズ」
これ以上大きいものは延長ステーが必要になります。889シリーズと間違えないようにしてください。
モンキー用の722や702だと今度小さすぎて、配線が入らないです。
H4バルブ
使用するH4バルブは低電力で明かると評判のLEDバルブにしました。
ハンターカブは発電能力が低いので12Wのバルブを使用することにしました。
これならバッテリーへの負荷も最小限で済みます。
エントリーモデルは21Wなので注意が必要です。
ハイエンドモデルはファンが付いているので、配線がちょっときついです。
「スフィアライト バイク用LEDヘッドライト RIZINGα H4 Hi/Lo 4500K」
H4化ハーネスの準備
H4バルブを使用するために変換用ハーネスを作成します。
ハンターカブは8Pコネクターを使用しているので、8Pコネクターと変換ハーネスの作成になります。
必要な材料
- 矢崎総業製025型HSシリーズ8極Mコネクタ(端子無)/8P025WP-HS-M-tr
- 矢崎025型防水RH・HSコネクタ用Mターミナル(WS付き) M025WP-RH-HS-10
- キタコ(KITACO) ヘッドライトソケット ホンダ用H-4バルブ対応
- エーモン(amon) コンパクトリレー 5線(5極) DC12V車専用 3234
- エーモン(amon) 配線コード AVS0.5sq 6m
こちらの5点でH4化させました。
H4化ハーネスの基礎
H4化ハーネスを作成するにはハンターカブの回路図を読み解く必要があります。
今回はネットの先人達の知恵を最大限導入し、自分用に回路図を簡単にしました。
消費電力を極力抑えるためポジションライトは今回使用しません。
この図を見れば基本的にH4化ハーネスが作成可能です。
回路図の解説
回路図はわかりやすいようにカプラーの数字順に並び替えました。
実際の回路図とは順番が違います。
作業内容のはこのリストの通りです。
- 1番と8番は使用しないので絶縁処理
- 2番はリレーの黄色へ接続
- 3番はリレーの赤へ接続
- 4番はライトのロービーム
- 5番はリレーの青を半田つけした後、ライトのハイビーム
- 6番と7番に図のように接続
- リレー白は不要なので絶縁処理
- 8番も不要(リレー黒の絶縁に利用可能)
- ライトのアース緑はボディーアース(リレー黒とハンダしても良い)
配線についてはこちらの配線で問題なく点灯し、3000キロ以上走行しても問題は起こりませんでした。
気になる点
作動に支障はありませんがちょっと悩む場所もあります。
- ローとハイが逆になる
- ハイビームのランプが点灯しなくなる
回路図だとロー(白)ハイ(黄/白)ですが、逆転現象が起こるので逆配線にしました。
メーターのハイビームインジケーターが点灯しない不具合が出ていますが、ほぼ気になりません。
ハイビームインジケーターが正しく点灯するように配線すれば、ローハイ逆転現象が解消されるかもしれません。
解消方法が見つからなかったので、今回は無視しました。
ハーネス作成手順
上の図と文章だけだと理解しにくいと思いますので、作成手順を解説します。
配線のラベリング
慣れない作業をするため配線をしっかりラベリングしておきます。
端子が必要だったり、半田つけをしたり、使わないなどの間違いがないように作業するためです。
エーモンのリレーとH4のソケットにラベルを付けるだけなのでそこまで時間はかかりません。
テープは外しやすい養生テープでラベリングしておきました。
オシャレを追求するならテプラの方が見栄えは良いです。
8Pカプラー作成
今回はボディー側から出ているカプラーを利用するため、新しくカプラーを取り付ける必要があります。
H4変換ハーネスにも8極カプラーを作るので配線に間違いがないようにしてください。
配線のラベリングが完了したら8Pカプラーの番号を確認をします。
合わせて4番の配線は結合する必要があるのでハンダ付けします。
半田つけは虫眼鏡付きのはんだ固定台があると非常に楽です。
ここで注意点
私が今回失敗したポイントを先にまとめます。
- カプラーの番号を間違えない
- 0.75sqの配線は8Pカプラーに押し込むのが大変
私は見事にカプラーの番号を間違えて入れていました。
ハイとローが逆になりましたが、走行に問題ありません。
気になる人は逆に配線すれば解決できます。
配線の太さに注意
こちらの方が問題で、配線が太くて全然カプラーに入らずにかなり苦労しました。
0.75sqから0.5sqへとハンダ付けをしないと端子が刺さらないので半田付けしました。
配線図の下側にあるカプラーの番号に端子を刺せば完成です。
無理やり押し込むと防水ゴムを破る事になります。
配線がを細くしたため全て赤くなったので見事に差し込む場所を間違えました。
気がつくのはヘッドライトを組み終わってからでした。
端子を差し間違えるとライトが点灯しなかったり、ロービームやハイビームのスイッチが逆になります。
端子の差し間違えはかなり面倒な事になるので気をつけてください。
間違えてもこちらの端子抜きを持っていれば抜くことができます。
配線側を引っ張ると引っこ抜けて端子だけ残ってしまうので細心の注意が必要です。
配線がうまく行けば後はバイクで試すだけです。
ヘッドライト交換手順
H4化ハーネスと8Pカプラー作成が完了したらあとは組み込みです。
ハンターカブのヘッドライトを取りはずし、取り付けるだけです。
詳しい交換手順は下にまとめました。
必要な物
ヘッドライト交換に必要な物をまとめました。
- ボッシュ マルチドライバー&ソケットセット
- レザーマン マルチツール
- マーシャル ヘッドライト 888ドライビングランプ フルキット クリアーレンズ
- H4化ハーネス(作成した物)
- シーリングテープ
- キタコ(KITACO) アルミスペーサーカラー φ10.3/ 16X10 汎用 A2017
作業手順
簡単な作業手順を1つにまとめました。
- ヘッドライト下部のネジを外す
- ヘッドライトのカプラーを外す
- 固定されている配線を外す
- ネジ台座を移植
- ヘッドライトの交換
- 点灯確認
ヘッドライトを外す
ネジを外す
ハンターカブに標準搭載されているヘッドライトを外します。
ヘッドライトを外すにはライト下部にある2つの+ネジを外します。
カプラーを外す
そうするとヘッドライトに8Pカプラーが繋がっているので外します。
この時ヘッドライトを落とさないように気をつけてください。
配線を外す
ヘッドライトの中に3箇所配線が固定されていますので、ペンチなどで外してください。
内側は2箇所あり、ペンチで優しく潰せば外れます。
もう1箇所も同様にペンチで優しく潰してください。
最後にライトの外側にも1箇所外します。
ライトの裏側にあるので結構見つけにくいです。
内側から外すタイプと外側から外すタイプがあるので注意してください。
ネジ台座を移植
純正のヘッドライトに使用されているネジの台座を外します。
外し方は簡単で、ネジを途中まで入れ、手で押し込めば取れます。
このネジ台座をマーシャルのヘッドライトに移植します。
マーシャルのスペーサーも内側から押し出せば簡単に取れます。
移植すると純正のネジも使用可能になります。
ネジの台座には防水と隙間を埋める目的でシーリングテープを巻いておきます。
しかし汎用品なので純正のヘッドライトとステーの間に隙間が出来てしまします。
隙間はスペーサーで埋めます。
ヘッドライトの交換
ヘッドライトを交換するには少しだけライトステーを開く必要があります。
車体側の反射板がついている方の2つのネジを少し緩める程度で十分なスペースが作れます。
ライトステーを緩めないまま作業すると、新しいライトはギリギリはまりません。
ライトステーを緩めて8mm~10mmのスペーサーで隙間を埋めます。
今回使用したスペーサーはM10 8mmのスペーサーです。
あとは普通に配線を中に入れて、取り付けるだけです。
H4バルブの放熱を妨げないためにバルブの後ろには配線を置かないようにすることが大切です。
点灯確認
配線を全て収納する前に点灯の確認をしてみてください。
配線がに失敗していると点灯しません。
点灯に成功すると闇夜で光るネコのマークが確認出来ます。
これで取り付けは完了です。
あとは試運転してみて不具合がないか確認してください。
スペーサーの選び方
スペーサーは人それぞれつけたい大きさが変わると思います。
ヘッドライトの外側は特殊な形状になっています。
この大きさより小さいスペーサーを入れれば干渉しないはずです。
また内径は10mmよりちょっと大きいです。
ネジ台座を移植して、取り付けるとこのように隙間が出来ます。
M6のスペーサーだけなら7mm位です。
白いシーリングテープの部分まで測ると左右10mm程度の隙間がありました。
白い部分までスペーサーで隠そうとするとM10 10mmくらいのスペーサーが必要です。
スペーサーの長さはライトステーの締め具合で少し調整可能です。
あまりキツく締めてしまうと、ライトの固定が難しくなります。
あわせて読みたい記事
ハンターカブの積載問題を解決したいならこちらの記事を見てみてください。
煽られやすいハンターカブですが、保険代わりにドラレコとフォグランプを取り付けました。
フォグは対向車から見つかりやすいので、交差点の右折で突っ込んでくる車が減りました。
夏の装備を探している人はこちらが参考になります。
春秋冬の装備を探している人はこちらの記事を参考にしてください。
まとめ
ハンターカブのH4化は可能です。
マーシャルの888を取り付けましたが、もっと早く交換しておけばよかったです。
夜道も体感で3倍位明るくなったので、安心して乗ることができます。
コメント