
ヘルメットの中が暑すぎて、もう溶けちゃいそうだよ〜!



熱中症にもなりかねないから対策しないとね



暑くて意識を失う前に何とかしたい!?



電気の力で頭を直接冷やす、究極のガジェットを作るよ。



そんな物作れるの!?



ペルチェ素子を使った水冷システムの作り方を解説するよ。
真夏の暑さ対策は死活問題につながります。
私はヘルメットの中が暑いのが非常に不快なので解決策を色々模索しました。
若気のいたりでコールドスプレーを噴射したこともあるくらい暑いのが嫌いです。
ということで今回はペルチェ式水冷帽子を作ってみました。
結果から言えば失敗しました。
同じようなものを考えている人は失敗例が出来たので、参考にしてください。
真夏のヘルメットは暑い
真夏のツーリングは暑さとの戦いという場面が増えます。
特に昼間の長距離移動は結構頭がフラフラします。
もう少し快適に移動できたらなと思い色々考えてみました。
バイク乗りのための暑さ対策
とりあえず体よりヘルメットの中が暑いので何とかしたいという点から暑さ対策を考えました。
- 市販のヘルメット快適グッツを利用
- クーリングスプレーによる強制冷却
- ヘルメットの新調
- ブロワーによる空冷
- 水冷帽子を利用した冷却
バイク2年目を無事迎えて快適性に少し意識が向くようになったので色々考えてみました。
ヘルメット快適グッツ
一番簡単にできそうなものが快適グッツです。
一応色々検討しました。
ヘルメット用ベンチレーションインナー


有名な快適グッツですが、涼しくはなりません。
頭痒くなったらちょっとカキカキしやすくなる程度です。
涼しいかと聞かれても涼しくはありません。
コールドスプレー


似たような物をヘルメットのインテーク部分からブシャーっとやってました。
めちゃくちゃ気持ちいのですが、フルフェイスでやるとガス室になります。
そして同じ部分に当たってしまうので凍傷の危険があるので、使用をやめました。
メントールなどが入っていると目も大変なことになるので、お勧めしません。
やるなら、パーツクリーナーなどの長いノズルを隙間に入れてシュッ!
氷撃 零氷ミスト


服にシュッとする冷感スプレーですが、これは結構すごかったです。
インナーは帽子にシュシュっとするだけで、かなりひんやりした冷感を感じます。
しかし実際に冷えているわけではなく、冷たい感じがするだけです。
冷たい感じはするけど熱がこもり徐々に変な感覚になってきます。
腕とか足の部分に拭きかけておくと結構ひんやり感覚が楽しめます。
ブロワー


インテークで少し涼しくなるなら暴風なら快適じゃないかなと思い検討してました。
インテークから直接吹きかけると大抵おでこより上がちょっと涼しい。
しかし頭頂部や後頭部があまり涼しくありません。
改善策として、ホースを天使の輪っかのように加工し、適当に穴を開ければ全体的に涼しいはずでした。
しかし意外とホースって分厚くて予想以上に後頭部に当たるホースが邪魔でした。
これだと運転に支障が出るほどの違和感があるので、企画倒れになりました。
水冷帽子


ブロワー作戦が頓挫して次に考えたのが水冷です。
面で冷えると気持ちいかなという安易な気持ちで試してみました。
実際使用しましたが、非常に冷たくて快適でした。
この帽子をもう少し手軽に使いたいなと思うくらい快適でした。
水冷フルセットは高価
水冷にする場合は水冷タンクと循環用のシステムが必要です。
市販品もあるのですが2万5千円前後とちょっとお高いです。


ぶっちゃけた話これ買っておけば真夏の炎天下でも快適にツーリングに行けます。
水冷システム欲しいなと思っているならこれ買っとけば捗るやつです。
金に糸目をつけずに快適さを選ぶなら普通にこれがお勧めです。
予算を抑えて頭だけ涼しくしたい
夏のバイクツーリングは結構好きです。
しかし、ヘルメットの中が釜茹で地獄になっていることを除けばです。
信号待ちで頭が茹で上がるような感覚は、全ライダー共通の悩みではないでしょうか。
そこで頭だけ快適装備が欲しいなともい今回は格安で水冷帽子システムを作ろうと思ってしまいました。
ヘルメット用水冷帽子の作り方
水冷の1番の問題点はお値段ですが、それに匹敵する問題が冷却です。
フルセットの場合は凍らせる専用の保冷剤が付属でついてくるので使用すれば良いです。
しかし保冷剤を何個も持つのは大変です。
さらに予備の保冷剤を持っていくならクーラーボックスも必要となり荷物がかさばります。
荷物はそこまで増やしたくないので冷却水を保冷剤無しで冷やすためのシステムが必要です。
そこで目をつけたのがUSB電源でも冷えるペルチェ素子です。
これを使って水冷システムを作成しました。(失敗してますけど)
材料と工具
今回の自作でキモとなるのは、なんといってもペルチェ素子です。
システムの心臓部なのでちゃんとした物を探していました。
そこで発見したのが2りんかんで売られていたペルチェ素子のボディクーラーです。
その他の道具は下の表にまとめました。
【主な材料】
- ペルチェ素子(2りんかんのボディクーラー)
- CPU用の小型水冷ヒートシンク
- 小型ウォーターポンプ
- シリコンチューブ
- ヒートシンク用両面テープ
- 氷嚢
- 水冷帽子
これらの道具を適当に繋げて冷や水を循環させます。
【製作手順】自作水冷帽子の作り方
作業は大きく分けて3ステップです。
1. 発熱側(ホットサイド)のファンを逆向きにつける


ペルチェ素子の性能は、発熱側をいかに冷やせるかで決まります。
風向きによって冷却効率が変わります。
放熱フィンに風邪を直接当てる方が、吸い上げるより効率的なので逆向きにしました。
2. 冷却側(コールドサイド)の準備


冷える側のアルミプレートに水冷CPUクーラーなどを貼り付けます。
熱伝導用の両面テープで取り付けます。
大きさはアルミプレートの大きさぴったりにしてあります。
この時、ホットサイドの熱が回り込まないよう、ペルチェ素子の側面を断熱材で覆うのが重要です。
3. 冷却液用ホースの取り付け


ホースは結構簡単に取り付けられます。
氷嚢→モーター→水冷クーラー→水冷帽子→氷嚢
このような感じで接続して循環するようになれば問題ありません。
3. バイクへの設置と電源確保


完成した水冷ユニットを運転に邪魔にならない程度に色々収めます。。
電源はバイクのアクセサリー電源(ACC)から取れるので、モバイルバッテリーとバイク電源の2つで給電します。
ペルチェ側はバイクのUSB給電で、モーターはモバイルバッテリーにしました。
実走テストと性能評価



ジャジャーン!完成してけど失敗作だった!



改善策をまとめて次に活かしましょ



使って気がついた点をまとめたよ



私から改善策を提案しておくよ
スイッチを入れた瞬間、後頭部からひんやりとした冷気がヘルメット内を駆け巡ります。
氷水で試した時はヘルメット内だけ冬になりました。
炎天下の信号待ちでも、ヘルメットの中はかなり快適でした。
これでペルチェ素子と水冷用のクーラーがうまく熱交換をしてくれればよかったのですが、失敗しました。
性能を評価
ペルチェで冷やすので水の量は最低限しか入れていなかったのですぐに温まってしまった。
熱交換が追いつかないようで、15分くらいでお湯になります。
お湯を循環させているとさらに暑いので、1時間くらい使用して外しました。
ペルチェ素子だけでは冷却が追いつかないのが一番の問題でした。
失敗を踏まえた改善案
いくつか改善案を考えてみました。
- ペルチェを2つにして水冷用クーラーを挟んで冷却力をUPさせる
- 氷嚢タンク大容量化して氷水にしてしまう
- 市販の水冷ベストを併用する
この3つくらいです。
ペルチェを2つにする



冷却能力を上げるには膨大な電力が必要だよ
ペルチェ素子を2つにして冷却効率をあげようと考えましたが、あまりうまく行きません。
温まる速度のほうが冷やす速度より数倍早いので残念な結果になります。
氷嚢を大容量化



大きさと重量がマシマシになるよ
水脳を大容量化するのが一番高価的です。
ホームセンターなどで購入できる安いクーラーボックスを改造すれば良いだけです。
大容量でクーラーボックスに冷水がどんどん循環するので、快適です。
ぬるくなったらコンビニなどで氷を調達すれば良いだけです。
市販の水冷ベストを使う



今は結局市販品が一番かもよ
市販の水冷ベストは氷式ですが、やはりこれば一番冷えます。
体も涼しくなるので、どちらが良いかはその人次第です。
スポーツ系バイクの場合はベスト、カブ系はクーラーボックスが良いと思います。



安く作れると思ったけど意外と難しいね



市販品はやはりバランスが取れてるね
あわせてよみたい記事
他にもハンターカブの装備品取り付けなどの記事があるので参考にしてみてください。
ヘッドライトが暗すぎて悩んでいる人はこちらが参考になります。


よく煽られる人はドラレコを取り付けた方が良いです。
ドラレコの取り付けの記事はこちらです。


寒い時に欲しくなるグリップヒーターについてはこちらが参考になります。


ハンターカブの収納問題を解決したいならこちらの記事を見てみてください。


まとめ
バイクの暑さ対策は自作でも何とか対応可能です。
今回のペルチェ素子を使ったバイク用水冷ヘルメットはもれなく失敗でした。
水冷服併用かクーラーボックスで冷水を大量に循環させる方式がベターです。
ペルチェでも高価的に冷却できて氷が不要という場合は是非コメントで教えてください。
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