カルビーのポテトチップスは有名ですが、原料のじゃがいもを作れるセットがあります。
名前はポテトバッグといいます。
今回はこのポテトバッグを使ってポテチの原料になるじゃがいも「ぽろしり」を育てました。
商品購入から食べるまでを自由研究みたいな感じで栽培記録としてまとめました。
価格
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1目見れば分かる通りどでかいポテチの袋です。
・「ぽろしり」の種芋が218円
・カルビーポテト 袋で育てるじゃがいもの土が878円
1セット1,096円で揃います。(2022年1月の価格です)
私は店舗で偶然見つけたので、2袋購入してみました。
公式サイトで販売店舗が確認できますが、取り扱い店舗が少ないです。
お近くの店舗で購入できない場合はネットでも手に入ります。
ネットだと自宅まで運ぶ手間が省けます。
大きいので車を使用しない場合、運ぶのは意外と大変です。
特徴
商品の特徴を簡単にまとめました。
- 軽くてもち運びやすい
- ベランダ栽培が可能
- 水やりだけで簡単に収穫可能
- 栽培後の土を燃えるゴミとして捨てられる
水を含んでいない時は非常に軽いので、子供でも運ぶことが可能です。
マンションやアパートなどで育てたあと土の処分に困る人も多いと思います。
ポテトバッグの培養土はなんと燃えるゴミで処分可能です。
実はこの土再利用も可能で、収穫後に枝豆を作って無事収穫しました。
来年は新しく購入した土と古い土で比較しつつ作ってみようと思います。
種芋
ポテトチップスのじゃがいもを作りたいならポテトバッグと合わせて種芋を購入する必要があります。
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専用の種芋が大体一緒に売っているので、合わせて購入してください。
2022年1月30日に種芋を購入しました。
自宅の出窓で西日を当てながら芽が出るまで保管しました。
2022年3月12日に芽を確認したので植え付けをしました。
種芋だけ後にすると売り切れたり、販売が終了してしまうことがあります。
2月中旬に追加で購入しようとしたら、種芋が売っていませんでした。
育て方
2セット購入したので育て方に差を付けました。
植え付け時、最初から土を完全に被せる袋と芽の成長に合わせて土を追加する袋に分けます。
水やり
水は基本的には乾いたらたっぷりあげます。
葉が大きくなるまでは、3週間に1度2Lとしました。
あとは雨などで、袋が軽くなるまでは基本放置しました。
葉が増えてきたら1週間に1度2Lに頻度を増やしました。
葉が大きく育つまでは少し乾燥気味にしないと種芋が腐ってしまうことがあります。
水やりのタイミングが全然わからないという人には便利な道具もあります。
私もこちら使用していますが、簡易的に色々なデータが取れてしまいます。
土壌水分、温度、日当たり、PHを知ることが出来ます。
芽出し
じゃがいもの目出しは直射日光があたる暖かな場所で放置しておくだけです。
温度低いと時間がかかります。
2022年1月30日
種芋を購入しましたが、まだ外が寒いため室内で保存し芽出しをおこないました。
保存場所は出窓の西日が当たる場所で、観葉植物の加温マットを使用しその上に置いただけです。
本来は耐寒性が無い植物の保温や、発芽促進などに使用するものです。
種芋が凍らなければ問題無いようですが、夜間は冷えるので念の為置いておきました。
植え付け
植え付けは人それぞれでやり方が違っていました。
通常はじゃがいもを半分に切って上部に浅く植えます。
ぽろしりは種芋を切らずに袋の底に植えるスタイルなのでちょっと新鮮でした。
植え付け後は過剰な水やりをすると、種芋が腐るので注意が必要です。
2022年3月12日
種芋の芽がでてきたので植え付けをしました。
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2セット購入したので、育ち方に差が出るのか気になりちょっと環境に変化を加えました。
育て方を忠実に守るなら、植え付けはポテトバッグの一番底に種芋を配置します。
1つの方は土を完全に戻します。
もう1つは、芽が出た後に土を追加していく方式にしました。
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手前の袋が土を追加していく袋で、奥は最初から土を戻した袋です。
植え付けた後はお水をたっぷりあげました。
初回はカラカラだったので1袋に4L位あげました。
その後は袋が軽くなってから水を2Lあげました。
ベランダでの栽培記録
栽培している場所は自宅2階のベランダです。
基本的に外に出しっぱなしで、春の嵐の時だけ1度家の中に入れた程度です。
追肥は1度もしていません。
2022年4月6日
土を減らした方から芽が出てきました。
ちょっと芽が出たら土を追加してを繰り返します。
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土を上までかけている方は、芽はまだ確認できませんでした。
掘り返してみると順調に伸びていたので問題なさそうでした。
この頃に水をどんどんあげてしまうと、種芋が腐ってしまいます。
一番底に種芋が置いてあるので、袋が軽くなるまで放置しておいても問題ありませんでした。
2022年4月10日
芽が出たての時は少し日光に弱いので、袋の縁を伸ばして日陰を少し作っておきました。
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寒い日もたまにありますので、気温には少し気を使っていました。
急激に寒くなる時は芽を傷つけないように蓋をしたりしてあげると良いです。
2022年4月14日
ポカポカ陽気が増えてきたので、急成長してきた感じがします。
春の強い日差しにもなんとか耐えられるようになりました。
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土を最初から一番上まで入れていた方は2つ目の芽が出てきました。
2022年4月19日
手前の土を半分にして追加していった袋の方も2つ目の芽が出てきました。
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土が上にない分芽が早く育つと思っていたのですが、意外な結果でした。
2022年4月22日
2つ目の芽も順調に大きくなり出してきて、毎朝見るのが楽しくなる時期です。
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順調に育っているのでこのまま大量のじゃがいもの夢を見るころです。
この後奴らの猛攻があるとも知らず。
2022年4月27日
順調に葉っぱが大きくなってきたので、上から写真を撮るのが難しくなってきました。
順調に成長をしていますし、定期的に雨が降るのでほとんど水やりもしていない状態です。
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この頃から春の嵐による強風対策をした方が良いです。
ポテトバッグが倒れないように結束バンドでベランダに結び付けました。
ちょっと風にあおられてしまい、元気が無くなっている状態です。
2022年5月7日
風に煽られたダメージから回復してくれたようで、蕾が付き始めました。
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この頃から葉っぱが大きくなり、ポテトバッグの感覚を少し広くしました。
2022年5月10日
蕾だった状態から花が咲きました。
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花はこんな感じの薄紫の可愛い感じの花です。
![](https://irupen.com/wp-content/uploads/2022/10/スクリーンショット-2022-09-29-14.13.32-254x300.png)
2022年5月13日
花が咲いてしばらくしたら、蕾がボロボロ落ちて来ました。
畑の場合は花を摘む必要があるみたいです。
基本的に水だけあげていれば育つ品種のようなので放置しました。
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しかしこの蕾の落ち方はちょっと心配になりますね。
虫の問題かと思いましたが、結果からすれば自切が有力なようでした。
2022年5月19日
ある程度花が咲いてきてほぼ満開状態です。
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結局花はそのままにしていまいしたが、大量に開花することはありませんでした。
2022年5月27日
気温が適温なのか非常に生育がよくどんどん大きくなっています。
しかしこの頃から葉っぱに穴が開くようになってきました。
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この時はまだ原因不明でした。
2022年5月30日
葉っぱの穴と表面に白い点がつくようになりました。
アブラムシが他のプランターに居たので、アブラムシ避けにキラキラテープをつけました。
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歯の裏に数匹のアブラム虫も確認しましたが、あまり増えませんでした。
2022年6月1日
ポテトバッグに謎の膨らみを確認しました。
触ってみたら固いのでじゃがいもが出来ていることが確認できます。
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葉っぱの穴は増える一方で、大きな葉が半分無くなっていることもあります。
2022年6月9日
葉の上に小さな黒い糞が落ちているのを確認したため、全ての葉の裏を1度確認しました。
明るいうちは虫の姿を確認できませんでした。
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夜間にもう1度葉の裏を確認しました。
そこで葉っぱの穴の原因を突き止めました。
夜間にもう1度みた時に「ヨトウムシ」を確認しました。
画像はあえて割愛しますが、5センチ以上あるデッカい芋虫が原因でした。
毛虫ではありませんが、とりあえずピンセットで補殺しておきました。
2022年6月11日
「ヨトウムシ」を夜な夜な見つけるため恐る恐る観察していましたが、結局2匹で被害が治りました。
地味に穴が目立つようになりましたが、葉の色が黄色くなり出してきました。
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収穫
じゃがいもの収穫時期は葉が完全に枯れてからが良いとされていました。
ネットでは完全に枯れる前に掘り起こしている人が多い感じでした。
葉が枯れるのを待った方が、少しおおきいじゃがいもが取れると感じました。
掘り起こす時に長雨が続くような場合はタイミングを早める必要があるようです。
2袋目は雨予報が続いていたので、水切れになる前に掘り起こしたので少し掘りにくかったです。
2022年6月12日
試しに1袋芋掘りをしてみました。
根の部分には小さいじゃがいもが確認できます。
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種芋を植える時に最初から土を被せておいた袋の収穫はこちらです。
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拳大の大きさが3個、中位が8個、小さいものが4個という結果でした。
少し早かったかもしれないので、もう1袋は枯れるまで様子見をしました。
2022年6月26日
あれだけ青々としていた葉っぱも完全に枯れてしまいました。
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植え付けの時に芽が伸びるたびに土を追加した袋です。
引き抜いてみると根が綺麗に回っていました。
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膨れていた部分のじゃがいもが見えていますが、他は中にゴロゴロできていました。
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こちらの方が少し大きいものが多いようでした。
拳大が3個、中位が6個、小さいものが7個となりました。
食べた感想
ポテトチップスにするとあの食感となります。
しかし途中で作るのが面倒になり、普通に蒸して食べました。
しっかりした食感ですが、ボロボロにはならない感じでほんのりとした甘味がある品種です。
バターや塩などでも美味しく食べられます。
電子レンジの調理でも美味しくいただけました。
シリコンのスチームケースよりこちらの袋は水蒸気で火傷することもなく簡単に調理可能です。
カレーに入れても煮崩れしないので、ちょっと不思議な品種でした。
今年はじゃがりこバケ土
でっかいポテトチップスだけでもかなりのインパクトがあります。
しかし今年はでっかいじゃがりこ「じゃがりこバケ土」が新作で出ます。
バケ土は風で倒れにくくなっているので是非とも入手してもらいたいです。
ポテトバッグだけでなく種芋とセット購入がおすすめです。
新作のじゃがりこも種芋とセット購入を推奨します。
2月の種芋を植える時期に追加購入したかったのですが売り切れでした。
残念な思いをしないためにもセットでの購入を検討してください。
まとめ
ポテトチップスの原料であるぽろしりを5ヶ月間育成した記録はいかがでしたか。
個人的には「水やり」「害虫」この2つ位しか気をつける事はありませんでした。
水をあげるだけで育成可能という謳い文句に嘘偽りはありませんでした。
畑で育てるより簡単なので気になる人は挑戦してみてください。
今年はポテトバックとバケ土両方育てようと思います。
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