新型の感染症流行に伴いアルコールなどの消毒液が全国的に不足しています。
そこで新型感染症に有効なイソプロピルアルコール消毒液の作り方や
使用してはいけない商品もあるので注意点や見分け方をまとめました。
イソプロパノール消毒液の作り方
アルコールの代用品としてイソプロパノール(イソプロピルアルコール)が使用可能です。
アルコールは60%以上の濃度で使用しますが、イソプロパノールは50%で殺菌効果があります。
アルコールに敏感な人にも使用可能です。
作り方
1Lの場合
イソプロパノール:水を1:1
500mlのペットボトルを使えば簡単に作成できます。
イソプロパノール:500ml
水:500ml
気になるかたは非常時にも使える蒸留水を使用すると良いです。
私は気にせず水道水で薄めています。
これで50%のイソプロパノール消毒液の完成です。
イソプロパノールは75%でも50%でも殺菌能力に差がほとんどないので50%のほうがお安く作れます。
少ない資源を有効活用するために50%で作成し100均の霧吹きでシュッシュしてます。
高い度数のアルコールが手に入る場合
材料
無水エタノール(500ml)
水(蒸留水が好ましい)
100mlの容器に移して作る場合
無水エタノール:70ml
水:30ml
これで70%の消毒用エタノールの完成です。
500mlで作る場合
エタノール:500ml
水:150ml
合計650mlを混ぜ合わせた後にお好きな容器に移し替えてください。
しかし無水エタノールどこのお店も品切れですね。
売っているとしたら猛毒が含まれている燃料用アルコールでしょうか。
アルコールと記載があるから何でも使用可能というわけではありません。
使える商品と使えない商品の見分け方知ってますか?
消毒に適しているエタノールと適していないエタノールはどれか。
消毒に使用可能なアルコール
使用毒に適しているエタノールをまとめてみました。
高額で販売されていますが、元の値段も載せておきます。
購入を考えている時は1息ついて考えることが大切です。
無水エタノール
器具・物品の殺菌・消毒に
※エタノール99.5vol%以上含有
包装 | 希望小売価格(税抜) |
500mL | 1720円 |
エタノール
器具・物品のお掃除に
※エタノール95.1~96.9vol%含有
包装 | 希望小売価格(税抜) |
500mL | 1480円 |
消毒用エタノール(ISP)
皮膚や器具、物品の殺菌・消毒に
免税されたエタノール製剤
※エタノール76.9~81.4vol%含有
包装 | 希望小売価格(税抜) |
100mL | 500円 |
100mL(スプレー式) | 560円 |
500mL | 955円 |
500mL(スプレー式) | 1180円 |
5L | 5800円 |
イソプロパノール(イソプロピルアルコール)
皮膚や器具、物品の殺菌・消毒に
包装 | 希望小売価格(税抜) |
500mL | 450円 |
5L | 3,600円 |
16L | 10,200円 |
スピリタス(食品由来)
普通のお酒なので飲めます。
今回紹介する中で唯一の食品由来の消毒液です。
アルコール度数は96度のものやもう少し低いもの様々あります。
アルコール度数が低すぎるものでは役に立たないので必ず高いものを購入してください。
そのままでも使用可能ですが、70%位の濃度に一番殺菌力があります。
例えば100mlの容器に入れて持ち運びする場合
スピリタス:70ml(96%)
水:30ml
この割合で混ぜればよいです。
500mlで作成する場合は150mlの水で薄めます。
面倒な場合はこちらの商品が比較的安く薄める必要もなく66%の消毒液が購入可能です。
あわせて読みたい記事
消毒と飲酒兼用で使用したい場合はこちらの記事が参考になります。
使用出来ないアルコール
使用すると毒性のあるアルコールも存在します。
メタノールが含まれている物は毒性があると考えて間違いありません。
エタノールとメタノールの区別がついていない人がいます。
一歩間違えるととんでもないことになるので注意が必要です。
メタノールには毒性があり消毒用として皮膚に使用すると害があります。
また口に入れてしまうと最悪失目につながる事もあります。
燃料用アルコール
メタノール、エタノール、イソプロパノールを配合したアルコール(燃料用)
成分な大体この3種類ですが、メタノール(毒性有)が含まれています。
これは消毒には向きませんので、絶対に使用しないでください。
アルコール以外の消毒液
アルコール以外でも消毒は可能です。
最近CMなどでよく見かける次亜塩素酸です。
次亜塩素酸は少量でも効果があるのでアルコールより多くの消毒液を必要とする場合有効です。
身近にある次亜塩素酸は漂白剤です。
ウィルスには500ppm~5000ppmの濃度で有効に作用します。
ppmって何?
ppmは濃度の単位です。
表を見てもらえばわかりますが、すごくちょっとの量で効果があるという事です。
次亜塩素酸系消毒液の作り方
材料
キッチンハイター
水
500mlの場合(500ppm)
キッチンハイター:5ml
水:495ml
ハイター5mlを簡単に図る方法
ペットボトルのキャップを使うと大体5mlです。
ドアノブやスマホなどいろんなものを拭いて除菌したい場合に有効です。
大量に作り置きすると時間経過とともに効果が薄れていきます。
必要な量を必要な時に作ることを強くお勧めします。
キッチンハイター
アルコールより遥かに安い金額購入できるます。
最初から大きめのものを購入しておけば大流行していろいろなものがなくなった時にも安心出来ます。
また血液などが付着した場合は10倍の濃度で使用すると効果があります。
作るのが面倒な人へ
次亜塩素酸の消毒液は比較的安価に購入が可能です。
濃度は500ppmなので上に記載したものと同じ濃度です。
量は多めですが、広範囲に使用するので結構早めになくなっていきます。
複数人で購入するのも経済的です。
オススメ
転売目的の買い占めや品薄状態が続いているアルコールですが、
ちょっとだけ見方を変えれば有効なものはたくさん残っています。
オススメの3つを紹介します。
1、イソプロパノール(イソプロピルアルコール)
イソプロパノールは注射の時にアルコールでかぶれてしまう人用に使われる消毒液です。
本格的な消毒液を探しているのであれば、イソプロパノールが良いと思います。
転売に使われている物ではなく、業務用の方を紹介します。
ただし脱脂効果が高いので除菌したらハンドクリームなどを使用して手荒れを防いでください。
原液に指を浸して乾かすと白くなるくらい手の油を持っていかれます。
私はWHOのパンデミック宣言を見たので一斗缶でこちらを購入しました。
50%でも消毒能力はほぼ変化が無いので50%で使用しています。
2、メイプルアルコール75
紹介したことにより人気が出たらしく4Lに変更されました。
そして食品にも使用できるのでまな板や子供のおもちゃなどにも使用できます。
業務用なので量が多いですが、複数人で購入するのもよいです。
これからの大流行を予測して備えとしてストックしておくのも良いと思います。
3、キッチンハイター
3つの中で最も安価で最も手に入れやすいです。
アルコール系ではなく次亜塩素酸系なのでノロウィルス(濃度は違いますが)にも対応できます。
600mlの小さ目サイズでも500 mlの濃度500 ppm消毒液を120本作れます。
何といってもコスパが良いです。
作り置きできないのと独特のにおいがあるので慣れが必要です。
大切なことなのでもう1度言いますが安いので今のうちに買っておいて損はありません。
ドアノブや靴の裏など物の消毒に主に使用しています。
手はイソプロパノールがあるので用途を分けています。
私が購入した商品
現状オークションなどで高額取引されている商品には見向きせず
一斗缶のイソプロパノールを購入しました。
合わせて読みたい記事
大容量の業務用アルコール消毒液を探しているならこちらも参考になります。
消毒だけでなく非常食も必要になる事が予測されます。
自然災害にも対応できる非常食についてはこちらの記事が参考になります。
まとめ
転売などで高額な商品を購入するより、効果は同じで安価なものを使用しましょう。
安くてオススメはイソプロパノール、メイプルアルコール75、キッチンハイターです。
逆に絶対に使用してはいけないのがメタノールが含まれている商品です。
燃料用アルコールにはメタノールが含まれているので消毒には使用できません。
消毒液についてお話しましたが、基本の手洗いうがいは徹底してください。
コメント