米国高配当株ETFのSPYDは暴落対策として有効なのか

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株価の下落が止まりませんが下落しても高い配当が貰えるETFがあります。

SPYDは私にとって非常に魅力的だと思います。

個別の高配当株の場合は配当減配や無配などもあり得ますが、高配当株ETFは違います。

今回は暴落時に購入したい米国高配当株ETFのSPYDを紹介します。

目次

SPYDとは

SPYDとはSPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETFです。

S&P500の高配当利回り上位80銘柄を1.25%づつ均等に投資するETF

経費0.07%

2015年10月から設定

分配金利回り:4.39%

運用会社:ステート・ストリート

メリット

経費がものすごく安い

経費が激安で手数料が0.07%(1.9円/日)年間で700円と超格安で運用可能です。

ウェルスナビは手数料が1%であることを考えると恐ろしい安さです。

配当金が出る

平均4%以上の高い利回りで3ヶ月毎(3月、6月、9月、12月)に配当金が貰える

100万買えば年間4万円前後の配当金が貰える計算です。

自動リバランス

リバランスは1月と7月に1.25%になるよう機械的な調整が行われる。

*株価が下がった銘柄に投資していく逆張りの方式となっています。

(株価が下がるという事は配当利回りが上昇する仕組み)

HDVと合わせて購入しても構成比率が違うため分散効果が上がり相性が良いです。

デメリット

微妙な銘柄が入っている

配当利回りの高くなった割安株を購入していく逆張りの投資方法をとっています。

株価が下がって配当利回りが高くなった銘柄にも1.25%になるよう機械的に投資されるので、

配当利回りが高いが業績が良くない銘柄も含まれています。

理由は配当が高いものを順に購入していく逆張り投資となっているからです。

そのため高い利回りを維持するポイントとなっています。

(しかし業績悪化により配当金がなくなった場合、年2回のリバランスで外されます)

S&P500より成績が劣る

理由は分配金を再投資する場合二重課税された後の資金を入れることになるので、

トータルリターンがS&P500より劣ります。

しかし見せかけだけの個別高配当株を購入するより安心して投資をすることが可能です。

大暴落に弱い

暴落時に価格が下落する傾向があります。

企業規模によって配当金が決まるものではなく、配当金利回りの高い順で投資をしているのです。

企業体力や業績は加味されずに配当利回りだけで決めるという事は、

暴落しやすいという特徴を持つことになります。

しかし個別株の高配当株を購入をするより安心です。

個別株は倒産や減配したら終わりですが、ETFの場合は銘柄入れ替えで対応可能なため

分散投資が出来るので比較的安定感があります。

業種別構成比率

資本財・サービス 16.92%

生活必需品 15.48%

金融 15.27%

公益事業 12.89%

素材 8.78%

一般消費財・サービス 8.35%

ヘルスケア 6.81%

不動産 5.38%

エネルギー 3.99%

コミュニケーション・サービス 3.52%

情報技術 2.62%

相性の良いETF

SPYDとHDVは相性も良い

HDVは高財務で高収益の企業を80銘柄前後に投資するETF

*SPYDは上位80銘柄

HDVの主な銘柄

・エネルギー

・生活必需品

・ヘルスケア

SPYDと構成比率が違うので分散効果が高まる。

買い付けタイミング

月初めより少しずらすか金曜日に購入すると利率が少しだけ改善する傾向にある。

1日は多くの人が購入するため上昇傾向なります。

月曜日より金曜日に価格が安くなっている傾向があります。

1口当たりの配当金

$0.339(19年3月20日)

$0.462(19年6月26日)

$0.448(19年9月25日)

$0.497(19年12月26日)

$1.746(2019年度合計)

暴落対策について

「株価暴落が起きても配当金が貰える」ここだけ聞けば最高なんです。

しかし基準価格の下落は防げません。

オススメ高配当株ETF3選の中で下落率を比べてみます。

SPYD>>VYM>HDVの順で下落します。

ETFの特性なので下落は回避できませんが、安く購入できるので将来の配当金は増加します。

暴落が起きても年4回の配当金が貰えるので精神的負荷は少し減ります。

価格の下落は止められませんが精神的に安定するので暴落対策の効果はあると思えます。

合わせて読みたい記事

https://irupen.com/risk-avoidance-high-dividend-etf

まとめ

SPYDはS&P500の高配当の上位80銘柄に1.25%の分散投資が可能

手数料が0.07%と非常に安く年4回配当が貰える

暴落時には価格が低下する傾向にあり、安く購入できる。

しかし上位80社にそのまま投資するので配当だけ高い微妙な銘柄にも投資することになったり、

分配金に二重課税がかかります。

暴落時に分配金が貰えるという不思議な体験をすると高配当株式ETFもいいなと思えます。

苦しい時期ですが株価が下がり続けるという事は無いので腰を据えて構えるしかありません。

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